術式の違いで選ぶ
ひとくちに包茎手術といっても、その方法はさまざま。余分な包皮を切除してしまうものもあれば、包皮は切らずに糸や接着剤で剥けた状態に固定するものもあります。また、メリット・デメリットも方法によってそれぞれ異なります。仮性包茎しか受けられないなど、適応条件が設定されている場合もあるので、自分にはどの方法がもっとも適しているか、じっくり調べてみましょう。
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環状切開
包茎手術の術式は、大まかに分けると“切るもの”と“切らないもの”に分類することができます。「環状切開」は切除・切開する術式で、余分な包皮を環状(輪切り)に切除します。
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背面切開(バックカット)
亀頭と包皮が癒着している場合はそれを剥がしたあと、包皮の開口部分から縦に切開して、亀頭が露出しやすい状態に広げて縫合します。重度の仮性包茎やカントン包茎、真性包茎に適用されます。
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亀頭直下埋没法
亀頭直下埋没法も余分な皮を切除・切開する術式です。包皮を切除した後に亀頭のすぐ下で縫合するため、このような名称がついています。背面切開と同様に、傷跡が目立ったり、感度が著しく低下してしまう恐れもありますが、実績のある信頼性の高いクリニックで受けるぶんには比較的お勧めできる術式です。
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ナチュラルピーリング法
ナチュラルピーリング法は皮を切らない術式です。亀頭が露出した状態にして包皮を数カ所縫合することで、包茎を治療・改善します。包皮の切除・切開は行わないので、もし仕上がりが気に入らなければ元に戻すことも可能です。
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複合曲線作図法
複合曲線作図法は、一部の包茎手術を専門としているクリニックで採用されている術式です。余分な包皮を切除しますが、包皮を切除するラインが亀頭のカリの部分で隠れるように、さらに性感を得るのに欠かせない裏スジを残すように計算して行います。手術時間は約1時間と他の術式と比べ長めなのが、デメリットですが、「自然な仕上がりになる」と好評を得ているようです。
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根元部固定法
根元部固定法は、包皮を剥いて亀頭を露出した状態にしたあと、包皮を接着剤で固定する方法です。糸で固定するナチュラルピーリング法同様、余分な包皮を切除しないことが最大の特長といえます。接着剤には医療専用タイプのものが使われるため、基本的には皮膚に影響はないといわれています。ナチュラルピーリング法と同じく軽度の仮性包茎にしか使用することができません。 また、術後から半年間ほど経過すると、接着剤の効力が低下し、固定されていた包皮が剥がれてしまうこともあるようです。その場合、元の包茎の状態に戻ってしまうので、再度手術を受ける必要があります。
■ おすすめは亀頭直下埋没法と複合曲線作図法
さまざまな手術法がありますが、人気が高いのは、「亀頭直下埋没法」と「複合曲線作図法」です。ともに亀頭に隠れるよう皮の切除・縫合を行うため、傷跡が目立たず、包茎手術を受けたことがわからないというメリットがあります。「複合曲線作図法」では裏スジが残り、セックス時の感度が鈍らないという利点から、支持されています。どんな手術法を選ぼうか迷っている人は、傷跡が目立たず、感度も損なわない「亀頭直下埋没法」や「複合曲線作図法」を採用しているクリニックを選んでみるのも、ひとつの方法です。